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それぞれのPDFファイルです。
必要に応じて保存やプリントアウトをしてご活用ください。

※私的使用、個人的または医院内その他これに準ずる限られた常識の範囲内における使用のご協力お願いいたします。

シェードテイク撮影方法のご提案

シェードテイクのマニュアル

シリコンバイトでの咬合採特得のご提案

バイト採得について

もし日常の臨床の中で、補綴物の色調がなかなか合いづらい、であったり、補綴物の口腔内での調整量が多いことがあり、それを少なくして患者様のご負担を減らしたい、といったお悩みがありましたら、それらについてそれぞれ一つの解決方法のご提案としてこちらに掲載しています。

もちろん、患者様によってはお口が開きづらかったり、様々な制約のある中で、この方法は絶対ではありません。
難しい場合もあるかと思いますので、症例ごとに可能な範囲でよりよいと思われる対応を先生、スタッフの皆様と考えていけたらと思います。

シェードテイク撮影方法のご提案

正確な色調再現可能なシェードテイク画像を撮影するには

マクロレンズ装着の一眼レフ、または、歯科用カメラ アイスペシャルCIV エクストラファインモードなどの画像(データサイズ最低1MB以上)が必要。

目標歯とシェードガイド(一般的なVITAクラシカル)は切縁を1mm程度の近さでそろえてできるだけ同一平面上に配置

シェード選択は歯牙中央から歯頸部寄りの部分の色を見る(内部の象牙質の色の判別が最重要なので切縁の色は無視)
Aシェード内から感覚的に近い濃さと思われた1本に加え、それより明るいシェードと暗いシェードガイドの計3本で撮影。

基本的にAのシェードから選択。よほど他にピッタリなシェードがあれば追加撮影。ただし、Aシェードのみでの並びは必須です。

ガイドの番号が入るような写真(使用シェードを別に伝達でもOK)

 

同一平面状とは?

横からみて目標歯と一直線上にガイドが配置されている。

状況が許せば、歯牙表面はすぐ白く乾燥してしまうのでできれば治療に入る一番最初にシェードテイクを行うことが望ましい。チェアは完全に起こした方が撮影しやすい。

シェードテイクの流れ(例)

注)例えば作製部位が右上小臼歯として、反対同名歯が天然歯の場合、
左側の小臼歯部位での撮影も行うと非常に参考になる、

    1. 口唇をめくりホルダー(松風ガミー4種類)の中からおよそ近い色をチョイス

口角器は最初から使用しない(歯牙の乾燥防止)

    1. 再び口唇をあげてシェードガイドA1,A2,A3,A4の中からなんとなく近い濃さを3本選択
    2. ガミーホルダーに選択したシェードガイドを装着
    3. 口角器を装着(歯肉まで見えれば問題ないので使用しなてもOK),

軽く口をあけてもらいシェードガイドを目標歯と同一平面 上に配置→撮影(撮影箇所は状況に応じて)

プラスワンポイント

同一の歯牙でも乾燥によって見え方が大きく違う。
(左潤っている状態、右乾燥状態)下顎撮影の場合、被蓋関係等によってガミーホルダーを装着すると、同一平面上のガイド配置が困難な場合、持ち手を横に束ねてテープ等で固定すると撮影しやすい場合もある。

適してない写真

デジタルの解像度が低かったり、シェードタブが1本のみであったりするためシェードガイドとどの程度違う色なのか判断できない。目標歯とガイドが同一平面上にない。

シリコンバイトでの咬合採特得のご提案

バイト(咬合記録)材について

重要

噛みが甘いと、正しい高さで作製出来ない為、患者さんにはギュッとしっかり咬んでいただいて、バイト材が全体的に均一に咬み抜いている事を必ず確認する。

シリコンバイト選択の基準(ショアA硬度について)

シリコンバイトの硬化後の硬度は高いほうがより安定性をもつのですが、マウント時には支台歯上のみ小さくトリミングして使用する為、硬度とともに、ナイフにてカットし易いものを選択。

例えば、GCのエグザバイトⅡであれば、ショアA硬度が87、エグザバイトⅢであればショアAが94、と、野球の硬球から、ゴルフボールくらいの硬さということになります。
個人的にはショアA硬度90あたりのバイト材がカットしやすいと感じています。

ショアA硬度90あたりのシリコンバイト材で硬化時間等、院内で使用しやすいもの

例)GC エグザバイトⅡ⇒ショアA 87
エグザバイトⅢ⇒ショアA 94
FEED FPバイト2⇒ショアA 91

実際の使用例

残存歯部分

誤差を含んでいる為、マウント時には直接は使用しないが、すべての歯で均等に咬みぬいているか、その場所を確認することでこのバイトが正しいかどうかの判断に役立つ。

支台歯上の部分

マウント時において高さ、位置を決める不可欠な部分。

バイト材のトリミング

支台歯上だけ切り離して頬側、舌側ともに隅角ぎりぎりを狙って、対合歯の圧痕がなくならない位置でカット、さらに、隣接や溝など深く入り込んでいる部分もカット。

特に舌側部分は余計な干渉が残っていると高さに最も影響を及ぼすので注意。


支台、前後3歯ずつ分くらいをはずして、
バイト材のみはさんでマウント

ホットボンドにて固定

咬合器にマウント後、支台歯前後の歯列を模型に戻し、早期接触の誤差を調整することで、
口腔内での正しい高さを模型上に再現する

バイトの咬み抜いている箇所を赤マーク

咬合器上のバイトの状態を咬合紙でチェック 
インサイザルピンがプレートに接するまで、作業模型の早期接触箇所を削合する
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